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2016'01.31 (Sun)

PEACE BOOK

昨日、天皇皇后両陛下がフィリピンを訪問され、
4泊5日の日程を終えて帰国されましたが、
フィリピンと日本の歴史的背景を知る、とても意義ある機会だったと思います。


私自身、太平洋戦争で、フィリピンの方々が100万人も犠牲になっていたなんて、
ユースケがインターナショナル・キャンプでフィリピンに行くことが決まってから、
改めて勉強して知ったことです。
それに、ちょうどその頃、スペシャル・ドラマで、
フィリピンにおける日本の服役兵を開放した、当時のキリノ大統領と、
日本の歌姫(渡辺はま子さん)との交流が放送されたことも、
両国の関係を知るうえで、大変、貴重な時間でした。

でも、日本の若者って、太平洋戦争について知らなさすぎるんですよね。

この事実を突き付けられたのは、
ユースケが小6の夏休みの2週間を、フィリピンで過ごすことになり、
そのキャンプのテーマが『PEACE BOOK』になったことが、きっかけでした。

そのインターナショナル・キャンプは、5か国が集結するのですが、
12歳から15歳までの子ども6人とリーダー1人がセットとなり、
開催国のフィリピン・チームを始め、
インドネシア、タイ、スイス、日本という組み合わせでした。

正直、この5か国で『PEACE BOOK』というテーマで、英語で討論するとなると、
絶対的に日本が不利になるよなぁって、私は危惧しました。
太平洋戦争を掲げられると、
そりゃ、日本のせいで多くの犠牲者が出たのは事実ですから。

でも、このことを帝大の医学部に通う日本のリーダーに相談したところ、

「ぼく、太平洋戦争なんて、学校で習ってないし、よく知らないんです。
 だから聞かれても、『ぼくは知りません』としか、言いようがないですね」


って、明るくスルーされたのでした……。

えぇっ、そこって無視していいの?!

私は、その能天気さに圧倒されてしまいましたが、

『過去の日本人がやったことを、
 今の日本人にブチブチ言われても、知らんがな!』


というスタンスで、この人は押し通すんだろうと、
私は彼を動かすのは無理だと考え、
ユースケに個人的に、太平洋戦争でのアジア各国の状況を教えました。

私は、その国際親善団体に2年ほど所属していましたが、
『平和』というテーマは頻繁に登場し、
日本の若者は、『日本人と平和』というタイトルでプレゼンをする時、
だいたい『原爆』を持ち出すんです。

そりゃ、英語のスピーチで、海外の若者に訴えるとしたら、
唯一の被爆国という立場は、特別なことでしょう。
でも、日本は被害者でもあるが、加害者でもあるという立ち位置を、
しっかり把握しておかないと、足元をすくわれることになりかねません。

ユースケが行ったキャンプは、
たまたま、日本のご近所さんは参加していませんでしたが、
彼らが参加していたら、総攻撃を喰らっていたでしょうからね!

はい、これだけ太平洋戦争が風化し、
世代による温度差が明確になっている今だからこそ、
天皇皇后両陛下がフィリピンを訪問され、
フィリピン人戦没者の墓地に供花なさったり、
服役日本兵に恩赦を与えてくださったキリノ大統領のお孫さんにお会いしたり、
また、戦後もフィリピンで暮らした日本人コミュニティの皆さんと懇談したりというのは、
これが話題になるだけでも、
戦争を身近に感じることのない若い世代にとって、素晴らしい教育になっている
と、私は思います。
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