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2015'01.19 (Mon)

落語を聞きに

先日、落語を聞きに行ってきたんです。

立川談春さんの30周年記念独演会で、
途中、休憩もありましたが、2時間たっぷり聞いてまいりました。

でね、私はもともと落語をTVやラジオで聞いてきたわけではなく、
古典落語は、中学生の頃に、父が買った文庫本で読んだことあったんですが、
もう、すっかり内容は忘れていました。

ただ、ちょうど20年ほど前、『ヨタロー』という深夜番組が、
『イカ天』の後の後に放送していて、
そこで、笑点の深夜版のような形式で、若手落語家さんが競っていたんですよ。
そこに【立川ボーイズ】の一員で、志らくさんと出ていた談春さんが、
当時、スゴク面白かったという印象があったので、
たまたま独演会をすると知り、じゃぁ、行ってみようか!って、なったのでした。

で、1人で乗り込んでいったのですが、
まぁ、1000人ほど収容できる会場を見渡せば、
60代、70代の落語通の方々が7割を占め、
私のように若くて、ちんぷんかんぷんな人も3割ほどいるという、
とてもややこしい空間が出来上がっていました。

最近、談春さん、エッセイを書かれたり、ドラマにも出たり、
談志師匠亡き後、落語普及のためにもと、
メディアで幅広く活躍されるようになったので、

こてこての古典落語のファンの方、おもろいオッサンを見てみようという方

この両方が入り混じって、談春さんご自身も、

「すごく、やりづらい雰囲気ですね」

とのことでした。

だって、あの談志師匠との師弟話しを聞きたいという人もいれば、
立川談志って、なんかウルサイ変な爺さんでしょ?!っていう人もいるんです。

ねぇ、どこをターゲットに話しをすれば、全員が納得するのか?!

いやぁ、世代の分断というのを、凄まじく感じた時間でもありました。

演目に関しては、明日のブログに詳細なことを書きますが、
もう、落語って、歌舞伎や浄瑠璃、能と同じく伝統芸能の1つで、
つまり、文化としては残す必要があっても、
大衆芸能ではなくなってきているんでしょうね。

うちのユースケが、例え新作でも落語を聞くかというと、無理じゃないかなって。
私は、そう思いました。

これだけスマホが普及し、個人が瞬時にYouTubeなどで、
自分の好きな映像を検索して眺められる世の中で、

人が一人座って延々と語りかけ、面白い部分もあれば、そうじゃない部分もある、
だけど、最後まで、きちんと聞くとオチがある!

こういう形式の笑いが、生き残れるのか?!

レッドカーペットにしろ、エンタの神様にしろ、
見た目のインパクト勝負あり、瞬間芸あり、小道具ありの世界であって、
ひたすら己の力量の話芸で間を大切にするというのは、
カッタルイって、切り捨てられるんじゃないでしょうか……。

正直なところ、私自身、60分の演目を聞き続けるのが苦しくて、
途中で寝ることも出来ず、退席しようかと、挫折しかけましたもん。
江戸っ子の言葉そのものが、よく分からんなぁって部分もありましたし、
同じような掛け合いが延々と続くと、ウンザリしてしまうんですよね。

落語通の方にとっては、それこそが芸の真髄なんでしょうが……。

はい、長い演目【文七元結(ぶんしちもっとい)】を話し終わった後、
談春さんご自身が、こんな感じの内容をおっしゃったのが、印象的でした。


「古くからの落語ファンの方にとっては、今、私がやったのは、
 『こんなの文七元結じゃねぇ』って、おっしゃるかもしれませんが、
 こう語りかけないと、私(48歳)より若い世代の人には通じないのよ。

 だから、墓を掘り起こしても故人は出てきちゃくれないけど、
 今、倒れそうになっている名人に、出来るだけ元気で長生きしてもらって、
 どうか、そっちを聞いてもらってちょうだいね!」



はい、今回の文七元結ですら、私は江戸っ子の文化や言葉そのものが、
かなり???って、理解しづらかった部分もあったんです。
もっとこてこての古典こそ落語ってなったら、やっぱ私には無理だわぁ。

文化の継承って、難しいもんですね。

『伝統芸能は分からない』というのを前提に見るのであれば、
それは、それで、1つの観賞方法だとは思います。
能とか浄瑠璃とか歌舞伎って、私、最初から、あきらめてますもん。
どこが面白いのかっていう部分ではね。

でも、落語は笑いたいって気持ちで見に行ってるんで、
できれば、古典落語であっても、今の時代の人が聞いて笑えるような形で、
残っていってくれれば、ライブで見るのなら、楽しめると思うんですけどね。

もう、昔ながらのがいいっていう方は、DVDで、
今は亡き師匠の映像を、たっぷり堪能してくださいまし!
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Comment

おはようございます。私は、落語が大好きです。上方落語が好きなんです。私の住む街では、年に2~3回は、無料で聞けます。そして、場合によっては、朝から番までです。素人落語ですが、玄人裸足で逃げ出しますよ。創作落語もあるんですよ。
ピーちゃんこ | 2015年01月20日(火) 04:48 | URL | コメント編集

最近はわかりませんが
幼い頃はテレビでもラジオでも落語が放送されてました。
親の影響で私も聞いていた記憶があります。
談春さんはさだまさしのコンサートでお見かけしますが、
残念なことに落語を聞いたことはありません(-_-;)

昨年の大雪でさだまさし主催の寄席に
行くことが出来なかったけど
あの時に行ったなら聞けたのになぁ~
ぷにゅ2 | 2015年01月20日(火) 06:16 | URL | コメント編集

どうでもいいことですが(よくないか)、生前の立川談志師匠のモットーのひとつが「落語を能や歌舞伎のような伝統芸能にしちゃいけねえ」でしたから、それを考えると、ちょっとつらいものがあります……。
ポール・ブリッツ | 2015年01月20日(火) 16:47 | URL | コメント編集

鍵コメさん

コメント、心から感謝しております。
ありがとうございました!

ネットでは削除させていただきました。
ちよこ | 2015年01月20日(火) 17:44 | URL | コメント編集

ピーちゃんこさん

> おはようございます。私は、落語が大好きです。上方落語が好きなんです。私の住む街では、年に2~3回は、無料で聞けます。そして、場合によっては、朝から番までです。素人落語ですが、玄人裸足で逃げ出しますよ。創作落語もあるんですよ。

ピーちゃんこさん、落語が大好き!って、私はカッコイイなって尊敬します!!!

私も今回、江戸前の落語を聞いてみて、
20年ほど前、生前の桂枝雀さんの上方落語を聞いた時のことを思い出し、
上方落語のほうが、西で生活する時間が長かった私には合うなって思いました。

でも、落語って、真打さんが長い演目を演じ切るのも魅力ですが、
二つ目さんや素人さんが、短い演目をシンプルに演じたほうが、
私は、普段、落語を聞きなれていない分、聞きやすかったです。

でも、普段から、年に数回は落語に接する機会があるということは、
ほんと、素晴らしい試みだと思います。
これだと、伝統芸能ではなく、大衆芸能ですよ!!!

特に、創作落語まで披露されてるなんて、新鮮です!
ちよこ | 2015年01月20日(火) 17:50 | URL | コメント編集

ぷにゅ2さん

> 最近はわかりませんが
> 幼い頃はテレビでもラジオでも落語が放送されてました。
> 親の影響で私も聞いていた記憶があります。

今でも、1週間に1度は、落語はEテレで聞く時間があると思いますよ。
でも、聞かないんですけどね……。
ただ、逆にラジオでは、今は、どうなんでしょ?!
タクシーの運転手さんに聞いても、落語は聞かないっていう人が増えたように思います。

> 談春さんはさだまさしのコンサートでお見かけしますが、
> 残念なことに落語を聞いたことはありません(-_-;)

そうそう、談春さん、さだまさしさんとは交流があるんですよね!
もともと、さだまさしさんの軽妙なトークは落語を超えているので、
談春さんと意気投合されるのも納得です!!!

> 昨年の大雪でさだまさし主催の寄席に
> 行くことが出来なかったけど
> あの時に行ったなら聞けたのになぁ~

そうだったんですね。

でも、さださんも、談春さんも、まだまだお若いので、
これから聞ける機会は、いくらでもありますよ!!!

ぜひ、談春さんの落語、聞いてみてくださいね!
私が思うに、今の若手の真打では、実力はピカイチではないでしょうか?
落語に関して、奇をてらったこともせず、真摯に向き合う姿は、
今後の落語会を背負っていくであろう人ですよ!

さすが、さだまさしさん、お目が高い!!!
ちよこ | 2015年01月20日(火) 17:55 | URL | コメント編集

ポール・ブリッツさん

> どうでもいいことですが(よくないか)、生前の立川談志師匠のモットーのひとつが「落語を能や歌舞伎のような伝統芸能にしちゃいけねえ」でしたから、それを考えると、ちょっとつらいものがあります……。

そうだったんですね!

でも、談志師匠はトリックスターだったから、
メディアへの露出は多かったですし、
古くからの落語ファンは、談志師匠得意の演出だと分かって楽しんでいたのでしょうが、
私の世代からしてみれば、『変なオッサン』ですもんね。
で、息子の世代にしてみれば、『そんな人、知らん』ですし。

でね、談志師匠の遺志を継いで、談春さんはメディア露出を増やし、
落語を伝統芸能にしないよう、落語の新規のファンを増やそうとしているのですが、
そうなると、昔からのファンの方は、芸がつまらなくなるとご不満の様ですし、
さじ加減が難しいですね!!!
ちよこ | 2015年01月20日(火) 18:14 | URL | コメント編集

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