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2016'04.09 (Sat)

文字のデザイン

先日、たまたまNHKで放送されている【TED】を見ていたのですが、
はい、TEDとは10分ほどのプレゼンで、
(NHKでは【スーパープレゼンテーション】というタイトル)
その道の専門家が、素人にも分かりやすく説明してくれるため、

ありがたや! ありがたや!

っていう動画ですね。

で、私が偶然に見ることになったTEDでは、
パソコンで使用しているフォント(アルファベットのABC)をデザインした男性が、
講演なさっていました。


その男性は、既に初老を超えており、
彼が文字をデザインして人生を歩んできた様が、
そのまま、1つの時代の終焉と新たな時代の始まりでした。

よく、世界史に出てくるルネサンス期の三大発明の一つに、
グーテンベルクの活版印刷が取り上げられますよね。

ちなみに、他の2つは、羅針盤と火薬だそうですよ、皆さん!

でね、私が小学生の時、子ども会で新聞社に見学に行ったんですよ。
その時は、まだ新聞は活版印刷で、新聞社内の巨大なスペースに、
文字を拾って集める職人のオジサンたちが、駆けずり回っていました。

どの空白に文章を埋め込むかで、拾う活字の大きさに違いがあり、
活字の倉庫と化した現場は、圧巻でした!!!
それを熟練の技で、隙間なく間違いなく美しい紙面を作るというのは、
本当にスゴイことだなぁって、
私は新聞記者よりも、活字を拾うオジサンたちに目を奪われました。

でも、それこそが時代の最後の姿だったんです。

1980年代に活版印刷は消え、写植(写真植字)へと移ったのでした。

はい、私が20代前半になると、ネットが普及していなかったこともあり、
コミュニティ情報誌とかを作って、郵送してくれる友人がいたのですが、
コピー誌とか、オフセット印刷でしたもんね。

ここで、話はTEDのプレゼンに戻りますが、
最初は、活版印刷用の文字(アルファベット)をデザインし、
インクのにじみ具合を計算していたのに、
今度は、出来立てホヤホヤのコンピュータに使う文字をデザインすることになり、
それは4×4のマスにドットを埋め、どうやったらアルファベットの違いを出せるかという、
これまで直面したことのない問題に出会うことになったのでした。

それが今では、パソコンに入力した文字を、インクジェットで自宅で印刷できるため、
美しい曲線を持つ文字であると同時に、文字と文字の隙間のホワイトを意識して、
デザインすることになったんだそうです。

1人のデザイナーが仕事として関わった短期間の内に、
グーテンベルクの活版印刷から、
コンピュータのフォントまで変化してしまったっていうの、
スゴクないですか?!


というか、羅針盤はレーダーに、火薬は原子爆弾に、
戦争と関わりを持つものは、軍事技術として研究を重ねられ発展しても、
活版印刷は、戦争に関係ないためか影響を受けず、
戦後しばらく残っていたというのも、驚きですが!

でも、どんなに技術革新が起ころうが、
その道のトップを走り続けるデザイナーには、
ずっと仕事の依頼が来るというのも、興味深かったです。

「はかないものですね。
 私がデザインした文字のフォントも、
 コンピュータの発展と共に、いずれ消えてゆく運命です」


彼が永遠に生き続けられるのなら、
まだまだ、時代に合わせた文字をデザインしたかったでしょうが、
必ず生命としての終わりが訪れます。

それでも、彼が育てた後輩たちが、また受け継いでいくのでしょう。
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Comment

時代の変化が加速しているのでしょうか

時々、数十年前の書籍ですとか、当時のパンフレットが本棚や納戸の奥から出てきます。
昔の活字はこんなだったんだなと、現在の書籍との違いを感じます。

コンピュータのフォントも意識しない間にどんどん変わっていくのでしょうね。
プリンタへ印刷するとカクカクとした文字でもありがたかったのが、
なめらかな字体でないと満足できなくなってきています。
パソコンの表示フォントも少しづつ変わってきています。

私の顔も年輪を重ね少しづつ変わってきています。

はしかわ | 2016年04月09日(土) 17:37 | URL | コメント編集

はしかわさん

かなり長くて面白くない文章だったのに、最後まで読んでいただき、
ましてやコメントまでくださり、はしかわさん、本当に、ありがとうございます!

まぁ、私自身は、言いたかったことが、ようやくまとまって書けたことで、
内容に大いに満足しておりますが!


> 時々、数十年前の書籍ですとか、当時のパンフレットが本棚や納戸の奥から出てきます。
> 昔の活字はこんなだったんだなと、現在の書籍との違いを感じます。

そうそう、そうなんです!
紙の質からして、いい時代のときのもあれば、
昔の文庫本とかで、紙からしてザラザラの時もあり、
そういうのだと、活字のにじみ具合が、漢字だと顕著ですもんね。

今回は日本語は触れませんでしたが、
英語のタイプライターは家にあっても、日本語のワープロが出来るなんて……
パソコン以前に、ワープロにビックリしてましたよ。


> コンピュータのフォントも意識しない間にどんどん変わっていくのでしょうね。
> プリンタへ印刷するとカクカクとした文字でもありがたかったのが、
> なめらかな字体でないと満足できなくなってきています。
> パソコンの表示フォントも少しづつ変わってきています。

そうなんですよ!

ワードとか見ていても、文字のフォントが山のように出てきて、
ゴシックにしろ明朝体にしろ、最終的には、自分の感覚で好みが分かれてきているように思います。

そういうのに対応できるだけのフォントが作られてきているんですから、
星の数だけフォント有り、でも、好まれて使われるのはその中でも限られているんでしょうね。


> 私の顔も年輪を重ね少しづつ変わってきています。

はい、おっしゃる通りで、特に男の人は化粧とかしないので、
顔に刻まれたシワやシミとかが、老いも感じさせますし、
人間の人望とか風格も現わしますよね。

お金でアンチエイジングを試みる方もいますが、
自分に自信があれば、
表面的なシワとかシミとかで誤魔化されるものではないものが、
顔から滲み出てきて、その人を包んでくれているのだと思いますよ!!!


コメント、ありがとうございました☆
ちよこ | 2016年04月10日(日) 18:15 | URL | コメント編集

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