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2016'05.28 (Sat)

伝える

201605282.jpg

「オバマ大統領が演説してるとこ、
 僕もおじいちゃんと行った! 行った!」


と、昨晩のニュースを見ながら、ユースケは、そう言いました。

この写真は、父が亡くなる1年前、
父と私とユースケの3人で、初めて行った時に写したもの
で、
異国の民族衣装を着た女性が、車いすを使っても、
この場所に足を運んでくださったことに、今でも敬意を感じています。

以前のブログにも書きましたよね。

父は瀬戸内海の小さな島で生まれ育ち、
従軍看護師をしていた姉は、当時、東広島におり、
原爆投下後に現地に入って救命措置に奔走した結果、
2年後に、亡くなりました。

これが、原子爆弾ではなかったら、
助けに向かった人が放射線を浴びた後遺症で亡くなることもなかったでしょう。


父の姉は、とても美しく優しい人だったそうで、
終戦後は、すぐに結婚相手が決まり、広島から長野に嫁いでいったんです。
そこで幸せに暮らすはずだったのに、体調を崩し、2年後に他界しました。
父の兄が葬儀に参列し、分骨してもらい故郷の島に姉を連れて帰ってきたときは、
原爆の影響で命を落としたのではないかという話しはタブーで、
誰も何も言わずというか言えずに、家族、皆、無言で泣いていたそうです。

それを考えると、今でも悲しいというか、悔しいというか、
一瞬で多くの命を奪うだけでなく、後から救援に向かった人まで殺す兵器なんて、
地球上に存在してはいけないと、強く思います。


他界する1年前、どうして父が一緒に原爆資料館に行ったのか?!

父はガンで亡くなったのですが、たぶん余命を聞いて知っていたのでしょう。
だから、自分が生きているうちに、この話しは伝えなければと、
子どもと孫を連れて出掛けたのだと思います。

父の姉が若くして亡くなったのは聞いていましたが、
原爆が関与していたなんて、この時まで私は知りませんでした。

関わった人としては、語り継がねばならないという責務もあるでしょうが、
もう思い出したくないというか、忘れたいというのも自然な振る舞いです。

それでも、父が語らなかったら、私もユースケも知ることがなく、
1人の女性の悲しい人生は、過去の出来事として記憶からも消えていったのです。

今回、オバマ大統領が、広島に足を運んでくださり、
また一つ、『伝える』ことが出来たのだと思います。

過去の人たちの無念を忘れないためにも、
今を生きる私たちに、何が出来るのかを考えさせるためにも、
そして、未来に生まれてくるであろう宇宙船地球号の乗組員のために!
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16:49  |  life  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

Comment

おはようございます

伝えてくださって、ありがとうございます。
原爆投下後に被ばくした伯母さまのお話し、
無言で泣くしかなかったご家族のお話し、胸うたれました。

UP | 2016年05月29日(日) 08:39 | URL | コメント編集

一歩

過ちを反省する、一歩、大切な一歩です。

しかし、長い時間をかけて、、まだ一歩です。
dowさん | 2016年05月29日(日) 08:46 | URL | コメント編集

UPさん

> 伝えてくださって、ありがとうございます。
> 原爆投下後に被ばくした伯母さまのお話し、
> 無言で泣くしかなかったご家族のお話し、胸うたれました。

いえ、こちらこそUPさんのブログで、父の故郷の島の写真を見ることができ、本当に嬉しかったんです!
あの写真の風景を、父が生きていたら喜んで解説してくれたんだろうなって思い出すことが、
父への一番の供養でしょう。

父の一族のお墓は、あの時の写真のような海の見える小高い丘にあるので、
伯母は、悲しくも短い人生だったのですが、今も静かに日当たりのいい丘から海を眺めていることでしょう。
分骨してもらったのは、長野には海がなかったからと聞いております。

そういう意味で、UPさんのブログと出会え、私は自分のルーツを改めて思い返すことが出来ました。
こちらこそ、UPさんに感謝です!


UPさん、コメント、ありがとうございました!
ちよこ | 2016年05月29日(日) 19:57 | URL | コメント編集

dowさん

> 過ちを反省する、一歩、大切な一歩です。
>
> しかし、長い時間をかけて、、まだ一歩です。


本当に、そうですね。

今日の夕方のTVを見ていて、池上さんが泣いていたんです。
NHKに入局し広島に配属された時、大勢の被爆者の方からお話しを伺ったそうで、

「アメリカの大統領に見てほしい!」
(謝罪とかではなく、とにかく来て、見てほしい!)

と、話す方も中にはいらっしゃったのですが、
あまりにも時間がかかり過ぎてしまい、既に大勢の方が亡くなっていたそうです。

この一歩を踏み出すために、こんなに時間がかかってしまいました。

でも、まだまだ先は長いですよね……。

私たちが生きている間に何とかなる問題ではないのでしょうが、
それでも、小さな小さな一歩を積み重ねて、あんな酷い兵器を宇宙船地球号から排除したいですよね。


dowさん、コメント、ありがとうございました☆
ちよこ | 2016年05月29日(日) 20:03 | URL | コメント編集

こんにちは。

助けに行った若者が命を落としたという事実
日本人の私も考えたことがなかったので
アメリカ人は想像したことが無いでしょう。
アメリカがベトナムで使用した枯葉剤でも
罪もない子供たちが障害を負わされました。
兵器に善はないと思います。
酷いことです。
ミーム | 2016年05月30日(月) 15:19 | URL | コメント編集

ミームさん

> 助けに行った若者が命を落としたという事実
> 日本人の私も考えたことがなかったので
> アメリカ人は想像したことが無いでしょう。

そうなんです!!!

原爆を落とした側は、
二次被爆が起こることや、胎内被爆が起こることまで、
予想していないからこそ、こんな残虐な爆弾を落としたのでしょう。

もちろん落とされた側は知りませんから、助けに向かいますよね。
普通の爆弾だったら、起こるはずもないことが起こっているなんて、
微塵も考えたことなかったでしょう。


> アメリカがベトナムで使用した枯葉剤でも
> 罪もない子供たちが障害を負わされました。

私も枯葉剤とか、劣化ウラン弾とかも同じだと思います。
地雷だって、そうですよね。


> 兵器に善はないと思います。
> 酷いことです。

兵器は人を殺めるために作られたものなのですから、もちろん悪ですよ。
原子爆弾と原子力発電所。
同じ現象を利用しても、人の使い方違いで、全く異なるものになりますよね。

科学の発展は、はたして吉と出るのか? 凶と出るのか?

私には分かりませんが、お金儲けと結びついているので、どこまでも行くんでしょうね。


ミームさん、コメント、ありがとうございました☆
ちよこ | 2016年05月30日(月) 19:11 | URL | コメント編集

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