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2017'07.28 (Fri)

絵日記格差

この話題、過去のブログでも書いた記憶があるのですが、
その後の進学先も含め、改めて紹介したいと思います。

昨日のブログに、【孫と一緒に虫取り】という話題を載せました。
私の4年前に他界した父は、孫のユースケと近くの田んぼの用水路で、
一緒に魚をとっていました。

それが小学3年生の頃で、当時は夏休みの思い出として、
1枚だけ絵日記を提出するというのが宿題だったため、
ユースケは、

爺ちゃんと一緒に魚を網ですくいました

っていうのを絵と文章で綴ったのでした。

そして9月の参観日には、教室に全員の絵日記が飾られるのですが、
各クラス2枚だけ、校舎の階段の掲示板に貼られ、
行き交う子どもや教師、参観日の保護者も目を通すことが出来ました。

ユースケの小汚いというか、いかにも子どもらしい絵日記は、
担任に選抜されて階段に貼られていたんですけど、
他のクラスの先生は、

「フランスに行き、エッフェル塔の夜景が綺麗でした」(女の子)

「タイに行き、象の背中に乗ってきました」(男の子)


というのを、階段に張り出していたんですわ。
しかも、ユースケは絵日記なので絵を描きましたが、
フランスもタイも、
親が子どもを写したデジカメの画像をパソコンで印刷し、
絵日記の用紙に貼ったもの
でした。

こうなると、当然、こういう会話になりますよね。

「うわぁ、来年は、うちも頑張らなきゃ!」

そして、翌年の絵日記は、
ディズニーランドに家族で行ったという写真を貼ったものが、
教室中を席巻したのでしたとさ。

それでも我が家は王道を貫き、ユースケの日常を絵として描かせましたが、
その頃は、写真を貼ってもいいというような風潮だったので、
担任も、あえてツッコミを入れず、スルーしてましたね。

この絵日記格差は、中学、高校、大学へと続いていきます。

パリでエッフェル塔を眺めた女の子は、
その後、中学受験で私立の中高一貫のお嬢様学校に行き、
大学は地元の私大では1番偏差値が高い所を受けたものの不合格となり、
そのままお嬢様学校の系列の女子大へと進学したのでした。

そして、タイで象に乗った男の子は、
中学は公立でしたが、高校は推薦で私立の男子校に行き、
そのまま地元のFラン大に進学したとのこと。

結局、何が言いたいかというと、絵日記格差を追い掛けた結果、
親が子どもに幼い頃から贅沢をさせると、
子どものハングリー精神は育たず、
モチベーションが下がったままの人生を送りがち
ということです。

親が、どれだけ子どもに教育費をかけることができても、
頑張るかどうかは本人のやる気にかかっているわけで、
必ずしも環境を整えたからといって、結果が出るとは限りません。

逆に、うちのように家が貧乏だと、
ユースケ、高校での3年間はガムシャラに勉強してました。

「お父さんのような稼げない男になりたくないから、
 僕は企業の正社員として就職するために、アノ美大に入りたい!」

って、成り上がるため、這い上がるため、必死でしたわ。

まぁねぇ、絵日記格差は社会構造的にも世代を跨ぐので、
そう簡単に引っくり返せるものではありませんが、
10年ほど経過観察してみると、
子どものモチベーションと親の教育費の掛け方は、
必ずしも比例するものではなかった
という結果になりました。
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Comment

まあ人生、すべては「運」で、人間の能力でどうこうできることは非常に少ないし、そしてそれがもたらした外面的な結果と人間の幸せとは必ずしもイコールではない、ということは頭の片隅にとどめておいてもええんとちゃうか、と思います。

人生の幸不幸は、棺の蓋が閉まるまでわかったもんではない、とヘロドトスも著書に書いてますし。
ポール・ブリッツ | 2017年07月28日(金) 22:35 | URL | コメント編集

まあいくらお金を使ってもやる気が起きるかどうかは別問題ですからね~ 我が家は二人ともほったらかしでしたが無事社会人として生活してるので良し!!ですかね
自遊自足 | 2017年07月29日(土) 04:43 | URL | コメント編集

このとおりです。

三太郎の家もオヤジは、小さなパチンコ屋→自転車屋…んであまり働かない…努力しない…グータラ。小遣いはくれない。
「高校は行かずに職業訓練所へ行って就職しろ」と言われて育った。
ところがオヤジは近所で「電気科へ行って東電に就職するとエラク給料が良い」と聞いてきて「電気科へ行け!」
一度「大学へ進みたい」と言ったら「その前に家を出て行け」と言われました…まぁバカクソオヤジを見て育ちました。
あんな大人にはなりたくない!
親の支援は一切受けずに、4年制大学にも行かず自力で博士になりましたよ。某大学の教授が無料で支援してくれましたがね。教授とは20年交流しました。三太郎も教授に色々教えましたよ。Give and takeです。誰かを頼るのではなく教授から声がかかるように生きることを教えて下さいね。
金山三太郎 | 2017年07月29日(土) 08:38 | URL | コメント編集

相関関係

まずは時代でしょうか?

子供の ” 絵日記 ” を、写真コピーで良いとする事。

全くダメですね。

子供の創意工夫の反映が、絵日記でしょうから、
なにも芽生えない、ただの宿題!
これ、続けても生徒にも先生にも良い事はありません。

子供が発見して、その刺激が教師に伝わるのでしょう。
簡単に、処理するだけの宿題なら無いほうが宜しい様です。

私共の時代は、、(嫌われる言い方ですが)
自由研究の資料さえ、手書きでなければダメでした。
一匹の昆虫でさえ、観察して、詳細に描くコト、
描くコト、見る事を覚えたのはこのころだったように思われます。


勿論、どこかの教本の挿絵、、鉛筆でなぞって提出する輩もいたのですが、

ユースケ君の努力、
同じ様に頑張って、互いに記憶の中に残している仲間もあるのかもしれません。

評価の為の作品作りではなく、
まさに、自分の作り上げた絵日記、

いつか、その気概を評価出来る人に巡り合う事がありますように、願います。(新しい彼女? でも良いですね?)
マーニ | 2017年07月29日(土) 10:12 | URL | コメント編集

ポールさん

【運】という言葉で括ってしまえば、すべて収まってしまうようなものが、
確かに人生なんですけどね。

はじまりだって、精子と卵子の出会いは確率ですし!

でも、そんな中で、どうしても足掻いてしまうのも人間の性(さが)でして、
努力とか気合って言葉に魅かれてしまうんですわ。

けど、ポールさんが、おっしゃるように、
私は親の立場で、せっかく勉強する環境を整えたのに、
お子さんのモチベーションが上がらないと書きましたが、
たぶん、お子さんの立場からすれば、

  父さんも母さんも仕事が多忙で、お金はあるけど、子育ては手抜きだった!
  旅行や塾にお金をかけるよりも、もっと愛情をかけてほしかった!

って、思ってるんじゃないでしょうかね。

なかなかバランスが難しいものです。

ほんと、他人が評価するなんて、無意味っちゃぁ、無意味ですな!


ポールさん、コメント、ありがとうございました☆
ちよこ | 2017年07月30日(日) 18:39 | URL | コメント編集

自遊自足さん

はい、今になって思えば、
フランスやタイに旅行しているご家族は夫婦共、超多忙に働いており、
子どもは、

仕事が多忙なことへの罪滅ぼしや、
自分(親自身)への御褒美で、お金をかけられている!

って思ってたんじゃないでしょうか。

だからこそ、モチベーションが上がらなかったんでしょうね。

そういう意味では、自遊自足さんちのように、
ほったらかしでも正直に子どもさん達と向き合うほうが、
ちゃんと伝わりますよね。

でも、私は、自遊自足さんの今のブログを読んでいて、
お子さんがほったらかしだったとは思えませんよ!!!

ちゃんとご夫婦で協力し、子育てをなさったからこそ、立派な社会人になられたんですって!


自遊自足さん、コメント、ありがとうございました☆
ちよこ | 2017年07月30日(日) 18:48 | URL | コメント編集

金山三太郎さん

本当は、親の稼ぎが悪いとか子どもが言うような教育は良くないんですが、
三太郎さんほど壮絶ではないにしても、
父親のプライドのために、赤字が膨らむ店を継続させていたというのは事実なので、

「お父さんみたいに、家族を泣かせる男にはなりたくない!」

って、息子に言われても、仕方ないと思っています。

いつも思うのですが、金山三太郎さんは、ご自身の人生を振り返った1冊を、
自費出版されたらいいんじゃないでしょうか?

ご自身で道を切り開いていった姿を、1冊の本として、私も読んでみたいです!!!


そして、ユースケには、与えられるのを待つのではなく、
自分でサバイバルして探し出すよう、近々帰ってくるため、教えますね。

これが親としての最後の教えでしょうかね……。


三太郎さん、コメント、ありがとうございました☆
ちよこ | 2017年07月30日(日) 18:58 | URL | コメント編集

マーニさん

絵日記は、しょせん絵日記であって、写真を貼るものではないと思うんです。
そりゃ、自分で写真をコラージュして芸術まで高めたいっていうお子さんもいるので、
写真を全面的に否定することは、出来ないんでしょうけど。

でも、絵日記を教室中に貼ることで、親はライバル心を掻き立てられますし、
子どもからも、

「自分だって、海外旅行したい!」

とか言われちゃいますもんね。

それに、もう時代は【コピー&ペースト】で、自由研究も小学校の宿題にあるのですが、
パソコンで印字した文章を貼ってくるお子さんが、当時からいましたもん。

確かに、見やすいっちゃぁ、見やすいんですけどね。

なので、しょせんパソコンの印刷もツールなので、
それを、どう活用して自分の力として蓄えるかは、その親子次第です。


マーニさん、熱血コメント、ありがとうございました☆
ちよこ | 2017年07月30日(日) 19:05 | URL | コメント編集

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